私は古いインドの人生哲学の、学生期→家住期→林住期→遊行期という四住期にこだわっていろいろ調べてみました。ところが、『マヌ法典』によると、もう一つ別な人生モデルがあるようです。それは学生期→家長期→老後期(林住・遍歴・隠居して家に住む)と云うもので、老後期の3種は色々な組み合わせが可能です。
しかし、これはヒンズーのバラモンのカーストの男性に関するもので、どうも一般庶民に当てはまるものではないし勿論現代に住む私たちに当てはめることは出来ません。
私は自分の四住期を、学生期→家住期→ボランティア期→感謝期と名付けることにしました。家住期とは学業を終えて就職し家庭を持ち子育てし定年退職までの時期です。 しかし、この3っの→の部分は曖昧に混ざり合っています。例えば就職してからの方が学生時代よりもよく勉強したり、職業を持ちながらボランティア活動をしたりするからです。
しかし、退職後の年金生活になると、活動はほぼ全てボランティアになります。私は現在77歳ですのでボランティア期は後10年くらいで終るかも知れません。その間に出来るだけ活発に各種のボランティアに励みたいと思っています。その後は全く他人様のお世話になるばかりの生活ですから感謝と祈りの時期です。この期間は出来るだけ短いことを望みますが、神様がお決めになることです。延命のための人為的過剰医療はお断りしたいと思います。
古いインドの人生コースの林住期の過ごし方も時代により人により、いろいろあったらしい。一切の世俗的欲望を捨て森に入り難行苦行(ベーダを唱える以外は沈黙、森で入手する木の根や木の実だけを食べる、衣類は樹皮か獣皮)という禁欲主義に徹しやがて天界に至るというのから、世俗の煩わしさをさけて自由な時間と生活を求め家族を捨てて家出する。森に入って瞑想する、聖地や霊場を巡礼する、と云うのから旅銀を使い果たすまで脱世俗の自由を楽しみ、再び家に帰って来ると云う遊び人的な過ごし方もあったらしい。ところが林住期から再び世俗に帰る事なく厳しい禁欲的難行苦行の生活を続ける第四ステージの遊行期に入るものも極少数いてそれが聖者・覚者(仏陀)になる。
《山折哲雄著『ブッダは、なぜ子を捨てたか』集英社新書を参照》
二千年以上もの古い話しだけではなく、現在でもインドやネパールなどには、このような林住期を過ごしているヒンズー教徒が見受けられるようです。
現代の日本にも学生期の半ばに林住期を取り入れている若者も見られます。日本でアルバイトをしてインドなどを徘徊し、お金がなくなると日本に帰ってまたアルバイトでお金を貯めてネパールにという若者もいます。息苦しい日本の競争社会を離れた自由な生き方をする人です。



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